設計監理・施工：夢工場
白い吹付仕上げの壁と、黒い寄せ棟の屋根、木製サッシの大開口が印象的な洋風の住宅です。玄関は道路面に対して直交させ、大谷石の壁面を大胆に見せ、上部のスリット開口の窓によって屋根が浮かんだように見せています。正面の中庭に対しては、横格子の塀で区切り、気配を感じながらもプライバシーを守るようにしています。
レッドシダー(米杉)の玄関ポーチの天井と、石英の自然石が玄関内部まで連続しています。玄関には壁一面の収納を設けています。
リビングに連続するウッドデッキのテラスには奥行き1.8m の庇を設けています。屋根にも明かり窓を設置して、深い庇の奥の室内に充分な光が入るように考慮しています。
リビングは、大谷石の壁柱が室内から外部へと貫き、ウッドデッキの外部空間と連続性のある空間を創り出しています。重量感のある石の壁と対比的に、開放的な木製サッシを使っています。折り上げ天井の上部にはハイサイドライトを設け、リビング全体に光を届けます。また、窓上部には間接照明を設けています。
床はチークのフローリング、壁は自社製の珪藻土、天井は土佐和紙を貼っています。
北側の壁はレッドシダーの板張りとし、庭側の開放的な窓とは対照的に、風通しのための小さな窓を設けました。
大谷石の横目地、水平ルーバー、レッドシダーの羽目板など、水平ラインを強調することで安定感のあるデザインとしています。
