人工乾燥と自然乾燥と木材の質の関係

上の写真は杉材を県内の某プレカット工場にあった構造材、よく見ると木材芯部分が大きくヒビが入っているのが分かる、内部割れといって高温で人工的に急激に乾燥すると表面からは分かりにくいですが、内部で割れが入る事を指します、これでは反対に強度が落ちる事が予想されます。怖いことにこれは特別な事例では無いのです。又、県産材でも目の荒いものが多く写真の木材も目が荒いです。当然目が荒いと強度も低く、後々の木やせも大きいです。石川県内で着工数が上位3社に常に入っているハウスメーカーのものです。

 

上の2つの写真は弊社の提携先の製材所です、自然乾燥で養生されている所です。弊社では一回の市場で500本の杉、桧、能登ヒバなど原木がセリにかけられていたとして、その中の本当に良質な50本の原木しか買いません、原木は価格も木の性格もピンキリです。単に自然乾燥といっても一年で1cm以上育つ木と数ミリずつしか育たない木では住んでからの木動きや痩せは強度が大きく違います。含水率も当然大切ですが木材の素性の方がもっと大切という事を忘れてはいけません。

 

 

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