構造材 小舞下地 土壁塗り1

夢工場では創業当初より土壁の家を提案しています。

土壁は辰口の3年以上の休耕田としている圃場の1m下の粘土質の土を使用しています。

粘土質の土と細かく切った藁を混ぜて寝かせたものを使います。

夏場は発酵臭がひどいが藁と粘土が程よく混ざった証拠です。

現在の住宅の工法は殆どが石膏ボードが壁を構成する建材であるし実際のところ石膏ボードがないと施工できないと言っても過言ではなく唯一、土壁は石膏ボード以外の壁を作る上での素材です。

土壁は家が長い後その役目を終わって家を取り壊すことになってもそのまま土に還り、又再度練り直し再利用することが出来ます。

[ 土壁を使う意義 ]

1.世界のどこでも獲れる

2.一定の知識が有れば自分で製作できる、昔は木箱の中で土と藁を何度も踏んで作っていました。

3.原材料がわかりやすく添加物は一切使われていません。

4.土壁が蓄熱性があり室内の温度を緩やかに保ってくれます。

5.外部から防火性能を有します。

6.壁面全てが耐力壁となります。

7.調湿性を有します。

土壁は循環型材料と言える、究極の自然住宅であり自然素材です。

下の写真は室内側から土壁を塗り込みこの後出てきた土を裏返しという作業を行ない外からもう一度塗ることで木ずりをサンドイッチした形になります。

下の写真は土壁を塗るための木ずり下地、木小舞ともいいます。

従来は竹やヨシを使って小舞を組んでいたが職人不足と一部の伝統的建築物の保存など特殊な技術になってしまい、当たり前のように使うことが出来なくなりました。本来材料も高価のものではない、誰もが取り入れやすい価格で安全な素材であって欲しいです。

そのため小舞ではないが西洋の工法が明治になって日本に伝わり古い洋館にはこの工法がよく使われるようになったのが木小舞(木ずり下地)です。

この方法は大工職人で有れば誰でもでき巾25ミリ×8ミリの柾目の杉材を20ミリの隙間を空けてステンレスの又釘で止めてゆきます。この工法で有れば少々、気の長い作業であるけれど、材料もどこでも手に入り比較的土壁を取り組み易いと思います。

土壁は辰口の今田商店さんから仕入れている、夢工場さんから教えてもらったと言えば安く入るかな?

ところで現在の建築のほぼ100%と言っても過言では無いほど壁や天井には石膏ボードが使われています。

石膏ボードは体には悪く無いですが、よくリフォームの廃棄時に燃やすことも再利用も出来ず埋立しか出来きなく処分費が異常に高騰しています、当然建築費にも関係して行き業界では処理方法に行き詰まっている状態です。そして世の中のほとんどの家に使われています。

完全に無くすことはできずとも少しでも減らすことが出来ないのかそして安全で環境に良い家が増えて欲しいと思います。

 

 

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